企業の信用リスクが2ヶ月ぶり最高値

これまでグローバルに展開する優良企業、特に製造業の業績悪化が著しいようです。

企業の信用リスクを取引する市場で2月2日、リスクの大きさを示す指標が2ヶ月振りに最高値を更新しました。リスクの大きさを示す指標として、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)が注目されています。信用市場では企業が倒産などに陥った場合に備え、金融機関は第三者に保証料を払い、損失を補填してもらう契約を結んでえいるのが通例だそうです。その保証料自体を売買するのがCDSという金融派生商品です。そのCDS価格が、製造業を中心に軒並み業績を悪化させている中、高騰しています。

2月3日付の日経新聞によると、そんな状況の中、信越化学工業の強さが話題になっているそうです。塩化ビニール樹脂と電子材料が経営の二本柱で海外売上比率も63%と高いのに大幅黒字となっております。「世界の塩ビ市場を知り尽くしていることと、徹底的に低コストで生産するノウハウ。加えて事業環境の変化に対して経営者が敏感で早いのだろう」総合するとこんな分析です。

企業の真価が問われる時代になってきました。逆に市場を読み違えているのではないかと感じさせる企業は株式市場での評価も低いようです。ある独立アナリストによりますと「ハイブリット車をモデルチャンジして値上げするトヨタ自動車の発想は供給者の論理ではないか」「ソニー製だからだと言って10万円近い小型ノートパソコンを買う時代ではない」と手厳しい。

優れた技術と高コスト体質だけの画一的な日本型製造業のビジネスモデルを転換すべき時期になってきたのでしょうか。

 


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