メタボ健診・関連ビジネス膨らむ

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)かどうかを調べるメタボ健診が4月に全国で一斉にスタートしましたが、これを商機ととらえ関連ビジネスが膨らんでいるそうです。メタボとは内臓脂肪型の肥満に加え、高血圧、高血糖、脂質異常の3つのうち2つ以上が重なった状態のことで生活習慣病につながる恐れがあるとされています。

メタボ健診導入の狙いは、生活習慣病の予防に加え毎年膨らむ医療費の抑制ですが、大手ドラッグストアでは漢方薬や健康食品などの売り上げが前年比二桁増を記録しているそうです。また東京・中野には11月に血糖値や中性脂肪などを各500円で測定できるワンコイン健診ショップがオープンしたり、あるスポーツクラブでは特定保健指導を手がける企業と提携し保健指導を受けられるサービスも展開しているそうです。

ところで、肥満(腹囲が男性85センチ以上、女性90センチ以上)の基準は日本肥満学会の基準値を目安として決められていますが、世界標準とされる国際糖尿病連盟などが定める日本人向けの基準は「男性90センチ、女性80センチ」と食い違っております。一部の研究者から批判が上がっているため、厚労省は研究班を設置して診断基準を検討しているそうです。


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